最初に決めるのは、任せる範囲です。新規開発のすべてを任せるのか、保守や検証だけにするのかで、適した拠点も契約形態も変わります。まず社内に残す役割を書き出し、そこから外に出す作業の範囲を決めます。
二つ目は、窓口となる担当者です。日本側に仕様を判断できる人がいないと、質問が滞って海外チームの手が止まります。専任でなくても構いませんが、回答の期限を1営業日などと決め、不在時の代理人も置いておきます。
三つ目は、完成の定義です。動けば完了なのか、テスト項目を満たすことなのかを曖昧にすると、受け入れ時にもめます。受け入れ基準を事前に文書にし、画面の例や数値で書くと、認識の差が起きにくくなります。
四つ目と五つ目は、予算の持ち方と撤退の条件です。為替や人数の増減を見込んだ予備を1〜2割置き、試行期間の結果が基準に届かなければ見直す条件を契約前に決めます。やめ方を決めてあると、始めやすくなります。